
我が家は築20年になるマンション。15年目の大規模修繕を終え「外」はまあまあの状態ですが、「中」はあれやこれや不具合がでてきています。
いつの頃からか、トイレのタンクから水がしたたる音がするようになりました。
「ピトン… ピトン… 」
いっちょ直してみるか!
フタを外すのは簡単

手洗い付のタンクの場合、手洗いボウルの部分(フタ)は乗せているだけで、持ち上げれば簡単に外れます。外してみました。穴が2つありますが、
(1)上側の大きな穴は、排水口
(2)下側の小さな穴は、蛇口へ
となっています。
それにしても、何年ものカビがこびりついていますた。汚いですね。匂いのもとになるのでしょう。

ちなみにタンクの中には (2) へつなぐ接続管があるので、フタを元に戻すときには、確実に合わせて乗せます。
写真では管が端にあるように見えますが、実際は真ん中にあります。この写真はフタをタンク本体の上にずらして置いている状態です。
ボールタップパッキンを交換

さて、タンクの中には重要な部品「ボールタップ」があります。タンクの水の量によって給水を制御するものです。
トイレの水を流すと右下の「浮玉」が下がって給水が始まり、水が一杯になって浮玉が上がると給水が止まる仕組みです。
この辺りが濡れていて、水滴が落ちていました。「ははーん、ここだな」と検討をつけたわけです。



メインの部分を分解してみました。 黒いパッキンがあって、中央部分が凹んでいて劣化しているようです。さっそくホムセンターに行き、同じものを買って取り替え。
ゴムの劣化で、手が真っ黒になりましたが、 これで!
…直りませんでした。
ボールタップ そのものを交換
ボールタップそのものが壊れているのかと疑い、仕方なく全体を取り替えることにしました。
タンクのメーカーと型番(必ずタンクのどこかに書いています)を控え、ネットを検索すると「互換品」がたくさんあります。ネット注文もできるのですが、ここは乗りかかった船、すぐに直したいので再びホームセンターに行って買ってきました。結構、需要があるようですね。
ここでは手順は省略しますが、丁寧な説明書がついているので、その通りにやればOKです。
でも …直りませんでした。
フロート ゴム玉 …だった
水のしたたる音を聞きながら、これくらいなら1日にコップ1杯くらいだろう。水道料金もそんなにかからないし…。諦めようとしていた時、ふと水の音が下の方から聞こえることに気が付きました。上(ボールタップ)の水滴だけを気にしていたのですが、上がダメなら下ということです。

タンクの下には、便器に水を流すための出口(穴)があります。いつもはフロートゴム玉でふさがれており、ハンドルを回すと持ち上がって水が流れます。
ここしかありませんね。
フロートゴム玉を見たところ、縦に細長く変形していました。穴にきちんと合わずに、わずかな隙間ができていたのでしょう。ここから水が染み出し、便器側の水溜りに落ちて音がしていたということです。
わかってみれば、とても単純なことでした。代わりのフロートゴム玉に取り替えたところ、一発で直ってしまったのです。
下から水が漏れると水位が下がり、ボールタップが少し開きます。だから、濡れていたのですね。
随分、回り道をしました。
止水栓をお忘れなく
もしご自分でトイレタンクの部品を交換するなら、「止水栓」で水を止めるのをお忘れなく!
壁か床に止水栓があり、ここからタンクへつながっています。これを閉じないで作業すると、思わず水が出てトイレがびしょ濡れになってしまいます。普通はハンドルがなく、マイナスドライバーで回します。右へいっぱい回すと水が止まり、左へ回すと出るようになります。
ここで大切なのは元の状態に戻すことです。トイレを設置する時に、工事さんがちゃんと調整しているので、それを超えて出しすぎると水漏れの原因になってしまいます。元の角度、何回転したかをちゃんとメモっておきましょう。
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