[Windows] スリープを利用してPC立上げのイライラを解消!

イライラ

スマホはロック解除ですぐ使えるのに、PCは電源を入れてから起動が遅い! 画面が出てからも、しばらくは反応が悪い! …イライラするから、ちょっとした事を調べるのはいつもスマホになってしまいます。
でも、Windowsのスリープ機能を使えば、PCの立上げがスピーディになります! その使い方とは?

PCを切る時に選択します

普通はシャットダウン

スタートメニュー電源

PCを切る時の操作は、
 1. 左下の[スタートボタン]をクリック
 2. [電源]を選択
 3. [シャットダウン]を選択
初めてPCをさわった時、そう教えられたと思います。一番オーソドックスな方法ですね。

スリープを選ぶだけ

さて、そのメニューの一番上には「スリープ」というものがあり、カーソルを持っていくと
『PCの電源は入れたままで低電力状態にします。アプリは開かれたままなので、PCのスリープ状態を解除すると、すぐに作業を再開できます。』
と説明が表示されます。これ、試されたことはありますか?

クリックすると、いつもより早く画面が消え電源が落ちたように見えます。が、本体を見て下さい。機種にもよりますが、電源ランプがオレンジになったり点滅したりしています。これが『 電源は入れたまま低電力 』の状態です。

『スリープ状態を解除 』するには、次のどれかを行います。
・マウスを動かすか、クリックする
・キーボードのどれかのキーを押す
そう、スクリーンセーバーを解除する操作と同じです。
また、
・普通に本体の電源ボタンを押す
でも解除できます。

すると、どうでしょう。普通に立上げるよりかなり早く画面が表示されます。しかもスリープした時と同じ画面になります。これが『アプリは開かれたまま 』の意味です。

スリープって何?

電力がほとんど使用されず、PC を高速に起動でき、PC から離れたときの状態にすぐに戻ることができます。
  …略…
休憩を取る場合など、ごく短い時間、PC を離れる場合はスリープを使用します。

マイクロソフト https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13770/windows-shut-down-sleep-hibernate-your-pc

PCが普及したのは1980年前後。それから目覚ましい進化を続けていますが、機能が増えるほど動作が重くなります。ハードウェアの進化がそれに追いつけず、特に立上げ/シャットダウンの時間が長くなってしまいました。マイクロソフトはユーザーのために、何とかそれを短くしようと作り出した機能なのです。これで立上げは見違えるほど高速になります。

メリット

なんと言っても、立上げが早いこと。 …というか、そのための機能です。

デメリット

ここまででお分かりのように、待機電力がかかります。でも、ほんの僅かです。
少し古い情報ですが、マイクロソフトの実測によると待機電力=1ワットだそうです。
 参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7/guide/setsuden02.aspx

一ヶ月間、スリープしっぱなしでも電気代は数円。最近の家電製品のほとんどが待機電力を使う事を考えると、許容できる範囲ではないでしょうか。
それより気になるのは、シャットダウン+起動の消費電力が 3,289ワット/秒という事と、シャットダウンしても待機電力はかかっているという事。記事では、90分以内の離席ならスリープを勧めています。

注意点

Windowsは最低でも月に一度のアップデートがあり、この時にはPCを再起動しなければいけません。その他のソフトのアップデートでも必要なことがります。再起動を促されたら、電気代を惜しまず再起動しましょう。そのまま使い続けると、妙な動きをしてトラブルになりかねません。

PC立上げ高速化の歴史

前段で触れましたが、マイクロソフトは高速化に取り組んできましたが、その歴史をご紹介します。ご興味ある方はどうぞ。

スタンバイ

Windows XP(2001年)に搭載され、「サスペンド」とも呼ばれていた。
作業中のデータをメインメモリに保存し、その他の電源を切る機能。メモリはHDDに比べデータの読込みが桁違いに早ので、復帰するまでの時間が非常に短い。ただし、メモリを常に動作させるため待機電力が発生する。また、停電など電力供給が無くなるとメモリ内容が消えてしまうので、復帰できなくなる。

休止状態

Windows XP で、同時に実装された機能。
作業中のデータを、メモリではなくHDDに書き出して保存する。メモリへの電力供給が不要なので休止中の電力はゼロ。一方、HDDから読出すため多少時間がかかる。

ハイブリッド スリープ

Windows Vista(2006年)で追加された機能。
両者を組み合わせたもので、作業中のデータをメモリとHDDの両方に保存する。通常はメモリからデータを詠込むが、電力が途切れてもHDDから復帰できる。ただし、待機電力は必要。
なお、「スタンバイ」は「スリープ」と呼ぶようになった。

10以降のスリープ

Windows 10(2015年)からは、「ハイブリッド スリープ」がスリープの標準となった。
スリープ/復帰時にHDDアクセスが行われ、大容量メモリのPCはレスポンスが遅れる場合がある。

ハイブリッド機能をオフにすることも可能
[設定]→[システム]→[電源とスリープ]→[電源の追加設定]→[プラン設定の変更]→[詳細な電源設定の変更]→[スリープ]の[ハイブリッドスリープを許可する]を[オフ]にする
※大容量メモリのPCではHDDへのアクセスに時間がかかるため、場合によってはオフにする。
(ただし、電源喪失時は作業データは消える)

コメント

タイトルとURLをコピーしました