ブログやサイトを運営していて、「もし、壊れたら」と思うことはありませんか?
コツコツとアップしてきた記事が全部消えてしまうことを、想像できますか?
当時の私は、これっぽっちも思っていませんでした。
とんでもない事故が起こった
しかし、2012年6月、それは突然訪れました。
自社のサイトを2つほど運営・保守していたのですが、開くと真っ白!
「ん?」
当時契約していたレンタルサーバー会社は、低価格で評判の老舗、5万件の顧客を持つ有名な会社でした。稼働率100%を保証している信頼できる会社…のはずでした。なのに…
後で知ったところによると、人的ミスが重なり、5698件の顧客のデータが消えてしまったとの事。弊社がその1件に当たってしまったようです。サイトのデータからメールの設定まで、全て消えてしまいました。その会社からは「データ復旧は不可能と判断した」との発表があり、多くの企業がほとほと困ったようです。
ウチは自力で復旧し、その後すぐに他のレンタルサーバーに引っ越しました。ちなみに事故を起こしたこの会社、6年後に別の大規模障害を起こしたようです。
復旧=バックアップから戻す
被害にあった5698件の顧客のうち、自前でバックアップをとっていたところは、すぐに自前で復旧したようです。幸い弊社もバックアップ的なものがありましたので、元に戻せました。
少し補足しておきます。弊社ではサイト更新時、社内の検証用サーバーで試してから本番サーバーを更新しています。つまり本番と同じものが社内にあり、これがバックアップとしての位置づけでもあったのです。無事に復旧できたあとで、バックアップの大切さを思い知らされました。
この事故以降、本番サーバーのバックアップをとって社内にダウンロードするようにしています。レンタルサーバー側にも自動バックアップの機能はありますが、二重三重の対策です。
WordPressならプラグインで
さて、Wordpressでサイトやブログを運用している場合は、バックアップのためのプラグインがたくさんあります。弊社で利用しているのは All-in-One WP Migration というものです。
→ https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-wp-migration/
本来は「サイトの引越し」としてのプラグインのようですが、作られるファイルはWordpressの設定などを含むサイトの全てのデータが含まれており、立派なバックアップです。これさえあれば、その時点まで必ず戻れます。もちろん別のサーバーへの引っ越しも行なえます。
弊社では検証用←→本番サーバーのデータ移行にも使っています。
なお、バックアップファイルは数十MBになります。(扱える容量は、無料版で512MBまで)
このサイズでは、サーバーによっては初期状態でアップロードできない場合もあります。サイズを増やすには下記記事をどうぞ。
→ アップロードするファイルのサイズ上限を増やす方法
教訓
ご紹介したような事故は、あってはならないものです。対処もしているだろうし、今後は起こらないでしょう。インターネットは今や、私達の暮らしに必須なインフラとなりました。電気や水道と同じです。だから防災グッズを用意しておくように、万が一のことも考える必要があるかもしれません。ブログのバックアップも、ちょっとだけ考えてみて下さい。
それから、パソコンの中の大切なデータについても、バックアップもお忘れなく!
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